21 Oct 2010

イヌを再び飼い始めるいきさつ、初めての室内飼い









4年前の10月、夜中トラックにドナドナと揺られてミンモがやって来ました。





周りの友人達にいつもワンコ達と一緒に仕事場へ通う者が何人かおり、彼らは夜飲みに行く時も愛犬達と一緒でした。
もう何年もそのような光景を見せつけられ、ワンコ欲しいという感情がむくむくと沸いて来るのは当然です。
あたしもワンコ欲しいよ〜!と彼らに訴え掛ける度に、自分が美容室に行くのを面倒くさいと思うような女にイヌなんぞ飼えるはずがない、やめなさいと言われ続けられていました。
実際、頻繁に美容室のオフィスで仕事の打ち合わせをしていた時期があったのですが、次回のミーティングに合わせて髪の毛予約したら〜?と薦められても、え〜っ?めんどくさ〜と断っていました。
変なところでとても素直で暗示に掛かりやすいため、それもそ〜だと納得し、現実的にイヌを飼うことはずっと諦めており、また、必ず訪れる別れのことを思うと、あんな辛い思いはもうしたくないというのもあったので、よそ様のボストン・テリアのブログを見て我慢。仔犬情報を見れば、バカ丸出しでその仔犬達に向かってミンモ、ミンモ!と呼びかけて日々過ごしていました。



しかし、そんな空想ごっこもとうとう終わりを迎えました。友人達の旅行の際、彼らのワンコを4泊5日で預かってしまったのです。
普段しょっちゅう会っていたワンコで、お泊り(友人宅で思いがけず泥酔とか... )する時は一緒に寝てくれました。でも、飼い主は躾け上一度もワンコと一緒には寝たことがないのです...


おつむの上の一部長くしたトサカのような毛は季節々々で様々な色に染められてオシャレなBabil、全て飼い主お手ずからのグルーミングです。私にはこの犬種のお手入れはさすがに無理...



5日間なんてアッという間に過ぎてしまい、帰ってしまった後の寂しいことといったら。
またすぐに会えるのに。
床に転がっていた毛深いのを無意識のうちに探しては、あ〜、居ないのだなぁとため息しか出ませんでした。
もうこうなってしまうと、心の葛藤は皆無となり、では私もワンコを飼いましょうかネ!というのが自然の成り行きでした。

当時、もうイヌの死に目に会うのはご免だわ、という母も同居しておりましたが、彼女も既にその気になっていまして、また、ボストン・テリアという犬種に関しては「のらくろ」のモデル犬なのですよと言えば、年寄りを騙すのはいとも容易いことでした。

犬舍を訪ねたかったものの、少々遠すぎるのと、実際仔犬達を見てしまったらどの仔犬にするかなんぞ決め切らずに悩むのが怖く、写真だけでお気に入り順に候補を3匹選びました。
更に私のミンモは一緒に電車通勤する仕事のパートナーにしようと決めていたので、あまり大きくならず、ちょっとぐらいトロくても良いので穏やかなボステリをとブリーダーさんに電話したところ、第一候補は、両親6kg、母親は他に比べ一番落ち着きがあるとの答えが返って来たのです。
そんな訳で第一候補君がめでたくミンモとなり、我が家にやって来ることになりました。



2ヶ月の月齢に達したばかりのミンモは平和島にある宅配業者の詰め所留りの貨物でした。小さなバスケットに入れられて、小さな排泄物と共に。
想像以上に可愛かったのでよく見ようと顔を近づけるものの、臭くてある程度までしか近寄れません。車の窓を全開にして家に辿り着きました。







1.7kgだったちっちゃなミンモ。残念な事にぼよんぼよんの写真しか残っていません。



家に来てからは、仔犬を迎え入れたことのある方ならご存知の状態です。
排泄物をぐちゃぐちゃ踏みつけて臭いが倍増、更に彼の場合は家中轟き渡るイビキ(夜泣きはしませんでした)。
なんという獣を飼ってしまったのだろうと、1週間はノイローゼ気味になりました。早々脱臭機というのも購入しましたが、今では排泄物の臭いで体調チェックなので思いっ切り嗅ぎまくり、イビキがないと不安になります。

ブリーダーさんからは落ち着きがあるであろうと言われたミンモですが、とんでもない。腕に抱かれて寝てしまうことなんぞ、うちに来て3ヶ月の間はまず有り得ませんでした。
迎え入れて2ヶ月の頃、ねえ、一緒に寝てないの〜?と聞かれたことがあったので、試しに毛布でグルグルに全身を包み、ミイラみたいになってミンモのジャンボサークルの中に入って寝っ転がったことがあります。彼は、あらゆる所から毛布にかぶり付いて来て、それを引っ剥がそうと1時間以上猛烈な勢いで頑張ってました。最後は毛布から髪の毛が出てしまい、それをガブガブ狂ったように引っ張るので私はそこで退場してしまう始末。まるでヒッチコックの「鳥」のような恐ろしい思いをしました。







大変な獣でしたが、その後あれよあれよと手が掛からなくなり、
両親より遥かにデカクなり、1年が過ぎ...
そして4年経ちました。