18 Dec 2010

ありがとうデン助さん、デデさんこんにちは♪











ある大手のペットショップのサイトでプチ・ブラバンソンの♂を発見したのは2年前、11月下旬のことでした。
それまで気付かなくて見落としていたのか、♂のプチブラ仔犬情報を見つけたのははじめてでした。
どきどき胸をときめかせながらページを開いてみたのですが、そこには...





 



あらま、ブラック&タン...
うぅ〜ん、悪いがあなたは私のデン助ではないのですよ。
それにしても、プチブラ以前にこれもワンコ?と思う程の不思議な顔。
まるでビックリ狸みたい...


その時はそこまでで、生後1ヶ月半ちょっとで既にショッブに居ることの方がとても印象に残りました。




それから3週間近く経ったある日の早朝、仕事にも飽きてまた例のサイトを覗いてみると、あのビックリ狸が。
あ〜、まだ居るの? やっぱりねぇ、ちょっと変わっているからかしらぁ、残念だわねぇ。

  
ところで、プチブラを飼おうと決めて1年半程経っていながら、私は実物を拝んだ事がありませんでした。その日は仕事も一段落し始めていたので、どれどれ、参考のためにも見学に行きましょうと決めました。ただ、心の隅ではヤバイなぁという半分嬉しい不安を抱えつつ。
ペットショップにはワンコがうじゃうじゃ居てみんな連れて帰りたくなるため、私にとってはかなりの毒。まずは行かない場所なのです。よしっ、ミンモのおもちゃを買う振りをして、ただ何気なしにチラッと眺めるだけにしようと。



場所は亀戸。普段行き着けない所なので、地図を頭に叩き込んでイメージトレーニング。車にはナビはないのです。また、首都高を使うと街の文脈がちょん切れて、高速を出た所でとても不安になるので下を走る事にしました。それもわざわざお江戸の中心、日本橋を経由して。
冬の太陽がまぶしい中、銀座中央通りを走るのは心地良かったです。ただ眺めるだけだとしても、初めて見るであろうプチブラ。それに心踊り、買い物なんぞしたこともない和光やら、CHANELまでがそんな私を祝福してくれているようでした。
ほぼ開店と同時に辿り着き、お目当てのビックリちゃんはチャイクレのへアレスと一緒のケースですやすや寝ていました。季節が季節だったので、相棒が更にツルツルではお前もさぞ寒かろうと思いました。また、よく見れば彼は間違えなくイヌで、ちょっとあっさり顔のプチブラでした。そして何よりも想像以上に可愛い仔犬だったのです。
そのうち、ここまで来て眺めるだけとは何とも野暮なこと、勉強のためにもひとつ触れ合ってみましょうという気がむくむく沸き起こり、とうとうケースから出してとお願いしてしまいました。
もうその時点で、ああ、これは連れて帰るなと腹をくくりました。抱っこしたら最後ですから。

潜入捜査のダシに使われたミンモはバッグにしまわれ、念願の抱っこをとうとうしてしまいました。1kgの小さな仔犬です。
ミンモの場合はぷりぷりパンパン高反発だったのに対して、ビックリちゃんの場合はしな〜っとフィットしてきたのには驚きました。人間の赤ん坊に例えると男の子と女の子の違いみたいなもんです。その感触がとても新鮮で一瞬にしてメロメロになり、抱いている間ずっと私を見つめている彼に向かって、さあ、皆で一緒に幸せになりましょうねと約束してしまいました。
購入の手続きを長々としている間、彼は身体検査を受け、爪を切られ、最後は厚紙のパッケージに詰め込まれて私を待っています。ミンモも袋詰めで待っています。早く帰りたいよ〜。
ビックリちゃんには既にデデという立派なお名前が付けられ、やっと店から出たのは入店して3時間以上後でした。

デデになった時です



迎え入れた日は餌、水やり以外は段ボールハウスで休ませました。あ〜早く触れ合いたいっ!のを我慢して。それまで陳列ケースでの生活をしていたのに、いきなりダボールで視界が塞がれ、たまに上から私に覗き込まれ、何やらヘンテコな音をたてる生き物が周りをうろうろする気配を感じながら彼はどんな気持ちで1日目を過ごしたのでしょう。



          




翌日、ミンモの反応は少し戸惑いを見せながらも意外と冷静でした。チョロッと臭いを嗅ぎ、おもちゃを持って来てデデの前にポテッと転がし様子を見ます。彼はあることを切っ掛けに殆どの場合おもちゃを介してでなければ他のワンコとファーストコンタクトがとれない変なイヌになっていたのです。
デデは喜んでおもちゃをペロペロ、カミカミ。いずれ激しいおもちゃの奪い合いが繰り広げられる時が来るとは全く想像できない程その時は和やかでした。
また、ミンモはいつも観察してくれて、デデが排泄をする度に私に教えにやって来たので助かりました。
ミンモは手加減しながらもデデの興味を引こうとするし、デデはそんな気遣いなんぞおかまいなしに勝手気ままにウヒョウヒョ、ミンモにベタベタ。これならうまくやっていけるかなと安心しました。
どうなんでしょう、先住犬にとっての新しい同居動物。イヌは食と住の権利を侵されない限り、身に降り掛かる運命を納得するかは別として、それを受け入れるようにできているのでしょうか。






 
ミンモにベタベタ
 




仔犬特有の食後のおなかポッコリ体型




何にでも興味を示した頃
当時は何かに興味を引かせて写真を撮るコツは知りませんでしたが、彼にとって
はカメラもおもちゃだったようで、こちらをよく向いてくれました。ミンモの時
は襲い掛かって来るため、窓ガラス越しに撮ったこともあったけど  ...     










 本当に小さかったデデ。でもちゃんと生きているのです。1kgの重さなんぞ、人のダイエットで考えれば何食分かなあと不思議な気分にさせられました。



今、デデは2歳を過ぎても落ち着きがなく、決して緩むことのないバネを持ったゼンマイ仕掛けのおもちゃみたいです。未だに悪さもします。
でも、ミンモのような破壊力はないのでガジガジに手を焼いた事は全くありません。うちに来て10日も経たない頃、遊んでいる途中で寝こけてしまった私の首に巻き付いてすやすや寝ていたのにもビックリ(結局はトイレの躾に殊の外時間がかかり、安心して布団に招き入れて寝ることはずっとずっと先のことになりましたが...)。獣丸出しミンモの時とはえらい違いです。そのかわり、ミンモのタポタポがえらく気に入り、永久歯に生え替わるまでミンモの鼻まわり、首まわりは出血していつも薄らピンク色に染まっていましいた。今でも彼の大のお気に入りの再生可能なおもちゃになっています。ミンモのおかげでおもちゃビンボーな私にとって、デデは家計を助けてくれる孝行者です。