3 Nov 2010

ミンモの弟








とても嬉しいことがありました。
ミンモの母親は初産で彼を産んだはずなので、弟妹はどこかにいてもよかろうと常々私は思っていました。
そんなところへ一昨日メールが届きました。それは犬の親戚さん探しサイトでヒットしたミンモと両親が一緒の1歳年下の弟ボステリくんの飼い主さんからのものでした。
飼い主さんは、ブログをされているので早速覗きに...


チョア・チョア!JIGOBI-2


ミンモの弟は滋悟郎くんといいまして、違う犬舍出身の毘沙門くんという弟ボステリくんと兵庫県に暮らしています。写真を見ただけでどちらのボステリくんがミンモの弟かすぐ分かりました。滋悟郎くんの弟毘沙門くんは、私が二匹目のボステリを飼うのだったらこちら系のを是非と思っていた顔立ちでした。
あ〜、似てる似てるぅ、同じDNAだぁ〜。白黒の入り方、目付き、鼻の高さ(低さ?)も。

パピーの頃のお写真を送っていただいたので載せさせていただきます


 

彼の同胎犬は♂♀一匹ずついるそうです。
3兄妹パターンはミンモの時と一緒、でもミンモは全部栄養を吸い取ってしまったのか同胎兄妹は存命ではありません。
滋悟郎くんの姉妹の所在はまだ分からないそうですが、もう一匹のミンモの弟はぶぶざえもん君といい、同じ兵庫県で暮らしていて兄弟間の交流があるそうです。
滋悟郎くん、大きさはミンモより一まわり大きい11kg。人間の感情が伝わりやすく、言葉もジェスチャーにも理解度が高くて賢いボステリくんだそうです。
心因性の下痢を起こすところはミンモに似ていてますが、お留守番の時玄関で一緒に行こうとすがりついて来るのは違うかな? 
ミンモを飼うまでイヌという生き物は置き去りにされた後暫く玄関で待っているもんだと思っていたのですが、忘れ物を取りに数秒後戻っても玄関にはもう居ません。既に自分の好きな場所で転がってるんですけど... デデもしかり。
詳細な性格についてはまだブログを熟読していないため調査中。育ちの違いであまりにも違ったらと想像するとちょっと怖いです。
ミンモをご存知の方ならお分かりと思います。だって、ああですから... 


ちょっとばかり距離がありますが、この弟くん達、何時か会えたらと思います。楽しみがひとつ増えました。





さて、我が家では、ボステリのミンモの弟はプチブラのデデです。

                 

まずミンモを迎え入れたことにより、毎日の生活が楽しくなりました。
そのうちもう一匹いたらなあと感じるようになったのは、勿論ワンコ同士が仲良くしているのを見たり、また留守番が多くなりがちな時もあるのですが、何よりも彼に対する思い入れがその理由です。
連れて行ける所はできる限り連れて出して一緒に居るように努めながらも、ベタベタしてはいけないと逆に我慢して素っ気なく接したり... 
それでも彼への気持ちばかりがどんどん強くなってしまい、このままだとどうなってしまうのかしらと思いました。うまく言えませんが、非常にヘンテコなバランスのとれない思いが自分の中にぐるぐると渦巻いてしまい...
そこまでの気持ちなんか本当のところワンコには分からんでしょうが、そのような心情は彼にとっても良い影響を与えないのではないかと勝手に感じてしまい、もう一匹相棒が居ればみんなハッピーかもと思うようになりました。
まあ、何時の日か実現すれば良いなあの程度でしたが。

夢想するだけなら罪はないので、どんな弟が良いかしらと想像して楽しみ始めました。
実のところ、そのようなことの積み重ねで結局デデと巡り会い、迎え入れることになったのですが。



子供の頃飼っていた中型犬のサイズと自分のサイズとのあの感覚が忘れられない自分。突っ立っていても、手を伸ばせば顔や胸が撫でられるあの頼もしさ。
ミンモの場合腰を屈めてヨッコイショとしなければならず、大型犬を連れている人達を見てはイイなイイなと感じていたので、まず思い立ったのが誰とでも仲良く遊べて、誰にでも優しいといわれるボクサー。
調べると、ホワイトボクサーに関する記述がありました。全体の1/3以上が白毛のコートのボクサーのことなのですが、ホワイトボクサーの出生率は出生総数の約20%あるとのこと。
 


ただ、遺伝性の聴覚障害が出る確率が高いため、ホワイトボクサーでの繁殖は禁止されており、血統証は発行されません。(見直しは検討されるらしいですが。)
スタンダードからはずれた白い子達は「淘汰」という現実と向き合い、他の毛色のボクサー達と同じ喜びも味わえないまま産まれてすぐ除外されてしまうことが少なくないそうです。 
その白い子達、確かに私も1回だけしか見たことがありません。その時は予備知識もなく、ただ、白いボクサーもいるんだ〜、珍しいなあとしか思いませんでした。しかし、出生率が2割にも及ぶとは...
繁殖には向かないため、淘汰されてしまうホワイトボクサーの救済活動を知り、時期が来たらミンモの弟にとかなり本気になりました。
白いワンコは洗い甲斐もあるし、私にぴったりヨとも思ったりして。ただ、抜け毛の量はスゴソウなのでミーレの強力な掃除機も一緒におうちへ、とかなんとか対策も練りました。

いつ飼えることになるか分からない二匹目、本気で飼いたいとは思ったものの大きな犬は病気になった時、年老いて介護が必要となった時に果たして十分なケアができるのであろうか、その頃自分はどれだけ年を取っているのか、階段の上り下りのダッコや数時間おきの寝返りの介助をする体力は残っているのだろうかと考えると自信が持てなくなり、夢だけ見て終わってしまいました。
せめてあと10歳若かったら...



結局は小型犬かということになり、一瞬白羽の矢が立ったのは、かつて映画で見たボーダー・テリア。
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」という映画では出番はそんなにありませんが、映画自体もう一度観たいと思う秀作です。
            



見た目、亀の子だわしみたいで地味〜な感じなのですが、テリアの中ではかなりユル〜い面白いキャラクターの持ち主で味わい深いそうです。さっそく調べましたが、日本では殆ど繁殖されていないようで残念ながら諦めました。勿論、原産地イギリスにはうじゃうじゃいるのですけど。
  



迎え入れられる時期になって出会えるワンコならどんなワンコでも、いや、どんな動物でもそれを縁としましょうと思うようになり、ある日近所の子供達と遊びに行って出会ったミニヤギも候補に入ったこともありました。草食動物のあの穏やかさがなんとも可愛いいのです。室内飼いを奨励されていて、10kgくらいのライト級も存在します。この場合はお乳でチーズを作りたかったのでミンモにとっては妹でした

             


そして、私としては当然なのですが、候補に挙がる度にまだ飼いもしない彼らに名前を付けました。
ホワイト・ボクサーくんは、Poteことポテローゾくん 意味合いとしては怪力くん。
ボーダー・テリアくんは、Bowことボウモアくん。スコッチ・ウイスキーの銘柄です。
ミニヤギちゃんは、Pecoことカプリーナペコリーナちゃん。ヤギちゃんそのもの、♀だから女性形に。





懲りずに夢想を広げる中、長い間音信不通だった友人からある日メールが来て、彼の飼っていた愛犬が庭で眠るように逝ってしまったと書かれていました。大往生だったそうです。
彼はWhiskyという名のとてもファンキーなブリュッセル・グリフォンを飼っていました。そして、以前彼がこの他にツルツルのもいるんだぞと教えてくれたことを思い出して調べてみました。
どれどれ、どんだけツルツルなんだろか?
それは全く予想外のことで、そのツルツルに一瞬にして私は完璧にやられてしまったのです。
お〜、これぞ理想のミンモの弟。
けっして日本での登録頭数は多くはなかったものの、ボーダー・テリアより希望が持てそうでした。色々な国のポータルサイトでも検索し、ブリーダーのホームページから画像を見つけたり、You Tubeで動画を見て楽しみながら気長に出会いを待つことにしました。

世の中にはプチ・ブラバンソン専門と謳う犬舍がいくつかありましたが、ホントかしら...


さて、プチ・ブラバンソンにはブラックやブラック&タンの被毛を持つのもいますが、やはり、レッドのダークマスクがメジャーです。
プチブラを飼いたいっと思った私は、当然のごとくレッドのダークマスクを頭に描きました。
ミンモが白黒で地味なため、レッドの毛色はとても色っぽく感じ、魅力的でした。
そのレッドのダークマスクは子供の頃テレビで見た浅草の演芸場での出し物「デン助劇場」のデン助にあまりにもそっくりで、迷うことなく私の未来のプチブラの名はデン助に決まり、プチブラ探しをしていた間デン助は私を楽しませてくれました。


浅草の街路にはこんな行灯も




最終的にはミンモの弟はBTのプチブラとなり、彼は急遽デデと命名されました。
想像の中で「おぉ〜、私のデン助よ!」と語りかけていた時期がかなり長かったため、飼い始めの頃、特に朝起きて彼の寝床を覗くと少々違和感を覚えましたが、このちょっと黒いワンコはあっという間に「私のデデ」になりました。